9月最後の連休part3

というわけで2日目。

あとで知ったのですが、この日の目的地「多摩湖」はサイクラーの間ではかなりポピュラーな地帯らしいのですが、ピヨッコの私にとっては初めて聞く地名、とにかく遠く険しいイメージが思い浮かびます。。。

しかし「多摩湖」自体は代々木公園からわずか１時間半ばかりで到達でき、わざわざ急坂下って上ったりしなければ（まあ、もちろんしたんですけどね）穏やかで美しい地でした。

それより問題は、ビンディングと、Ｉシケンさんの武勇伝にありました。

「早婚」と「やんちゃ」の比例関係はよく知られていますが、Ｉシケンさんの場合も例外ではありません。「早婚」の方は20歳の時にはすでに第１子誕生、そのお嬢さんもすでに結婚してお子さんを持っていらっしゃるので、Ｉシケンさんは45歳にしてすでに「おじいちゃん」なんです。

そして「やんちゃ」の方ですが、、まず、興味深い写真をいただいたのでご紹介いたします。



これはＩシケンさんの背骨だそうです。

Ｉシケンさんはとにかくすれ違う人にケンカを売りたい性格であり、ケンカとなれば即殴り合いです。どのくらい気が短いかというと、当時４〜５歳の娘のために東京ディズニーランド、マザー牧場などを巡る２泊３日のドライブ旅行を計画するも、出発まもない環八で即ケンカ。幼い娘の前でボコボコの血まみれとなるほどです。

そんな、Ｉシケンさんですから、サイクリングをしていても、すれ違う人に「前見て歩けよー！」とか「テキパキやろうぜ！こっちは待ってるのわかるだろー！」などといちいちケンカを売るので、いつ殴り合いになるかと気が気ではありませんでした。

そして、自分は脇見運転...というか後見運転！？私の前を走りながら、私に向かって武勇伝等をまくしたて続けているので、ついには、自転車の少年と正面衝突してしまったのでした。合掌。。。

と、それで、背骨が折れたわけではなく。

Ｉシケンさんは職業バスの運転手さんです。ある時、仕事中にタクシーとケンカになったそうです。しかしそこはさすがに仕事中。殴り合いをすることはできず、じっと警察を待っていたところ、タクシーが逃げようとしたので、止めてやろうとタクシーの前に立ちはだかったところ、そのまま轢かれてしまったそうです...合掌。。。

でも、それをどうせ腰が悪かったから、ただで治療できて、２年間堂々と仕事を休み、労災もらえて「渡りに船」だったとおっしゃる負けず嫌いなＩシケンさんです。

「ケガの功名」とか「不幸中の幸い」レベルではなく「渡りに船」ですよ。

しかし、そんなＩシケンさんには本当に感謝しています。

この日のサイクリングがなかったら、きっと私はビンディングのペダルをまだ使えていなかったような気がします。

きっと、なんとかなるだろうとぶっつけ本番で伊是名に持ち込んで、Ｍヨ隊長あたりに、使い方を教えてもらうも、どうにもこうにも使いこなせず、下手をすると、私のたちゴケに隊長が巻き込まれて、大惨事になっていたかもしれません。。